わたしとじんせい

わたしのじんせい、わたしとじんせい

はじまり

証人欄に自分の名前を書いた夫に「こんなときまで頓珍漢なの?!」と叫んでしまった私は、この初夏、離婚をする。

どちらが悪いということはないけれど、自分の中では、あー私が至らなかった〜という気持ちもあるが、なんで離婚をするのか、ということについては置いておくことにする。

 

そこでまず探したのは住むところ。

私は正直、住むところにそこまでこだわっていない。簡単なご飯が作れて、お布団で寝れて、清潔なお風呂に入れて、トイレがあって、猫と一緒にいれさえすればどこだっていい。欲を言えば、なんとなく感じのいい街だったら嬉しいし、近くに公園や桜の大きな木があれば嬉しい。荷物がスムーズに入れる収納があればいい。

数日、賃貸サイトを舐めるように見、何件か内見した直後、仕事の最中にふっと「猫 賃貸」で検索したら、何度も検索している条件にある程度合致する、初めて見る物件がヒットした。

すぐに電話して、当日中の内見もOKというスムーズさも良かった。

「おととい家賃下げて、猫もOKにして、今日ネットに載せたんだよ〜」とのんびりいう管理会社の初老の男性も物凄く感じが良かった。今まで何件か問い合わせを入れた不動産屋はすぐに家を探している理由を聞いてくる。はっきりと「別居」(このときはまだ別居だけにするつもりであった)というと気まずそうな声で「それは…お聞きして申し訳ありません」と言ってきた。特にこちらは気まずくもなんともないので、「いえいえ〜」と返すがお聞きして申し訳ないというなら、聞かないほうがいいよ、とぼんやり思ったりしたものだ。そこを、この管理会社は全くそういうことを聞かないし、管理会社と物件が近いし、すごく綺麗に管理されている。さらに、公園もあるし桜もある。自分の基準の中だと、日当たりに難があるくらいで、住むところもとんとん拍子に見つかった。

 

でもまだ家電をどうするかも決めてないし、引越し業者や、いつ引っ越しするかも全然決まってない。まぁ数日は家電がなくても生きていけるか。

 

という私の生きていく記録です。